~税金クイズ~相続税税務調査編
動画の概要
皆さんこんにちは。税理士の山口です。
今日は税金クイズをお話してみたいと思います僕らの現場でお客様からいろんなご質問がありますのでそれをですねちょっとまとめてみましたので、今日はその第1弾ということで、相続税の税務調査についてのクイズをやってみたいと思います。
Q.1 断ってもいいでしょうか?
税務調査を断ってもいいでしょうかという質問です。税務調査には2種類ありまして、強制調査とそれから任意調査というものです。強制調査がいわゆるマルサって言われるもので、査察部が行う税務調査なんですけども、これは裁判所の令状を持ってやっていきますのでマルサの税務調整については断ることはできません。
一般的にいう税務調査が任意調査といわれてるものになります。「任意」となってますので、言葉からすれば断ることが可能に見えます。しかし現実は税務署の税務調査員に質問検査権というものがありまして、質問にきちんと答えないと懲役とか罰金が課される可能性が生じます。任意とはいっても、実質的には強制と思っていただいた方がいいですね。質問の答えとしては「断れない」となります。
Q.2 答えたくないことは答えなくても いいでしょうか?
税務調査中に答えたくないことは答えなくてもいいでしょうかという質問です。これはケースバイケースです。プライベートに関する答え難いことについては、答えなくてもいいと言われております。税務調査が始まる時に調査官の方が「突っ込んだ質問をしますので答えづらいことは答えなくても結構です」とおっしゃっています。財産に関することであればキチンと答えた方がいいですが、プライベートなことや亡くなった方に関することなど、話したくないことについては答えなくても差し支えはないというふうに考えています。
Q.3 うる覚えのことを適当に答えた方がいいですか?
税務調査の際に聞かれたことに対して、うる覚えのことを適当でも答えた方がいいですかという話なんですが、これ答えはバツですね。適当に答えてしまいますと、後で「嘘ついた」とか、「あの時ああ言った」という話になりかねません。もしも、うる覚えのことを答えなきゃいけないことがあれば、税務調査は1日だけじゃありませんから「後で確認して連絡します」ということでも構いません。調査当日に全て頑張って答えようとせず、後でちゃんと調べて答えるということでも問題ありません。
Q.4 漏れている財産は、調査が始まってから申告したほうがいいですか?
漏れてる財産は調査が始まってから申告した方がいいんですかという質問です。これは加算税の問題ですね。調査がスタートしてから修正申告をしますと、過少申告加算税がかかります。
調査が始まる前にあればですね、この加算税はかからないと言われておりますので、もし漏れてるものがあればですね、調査がスタートする前に申告しておいた方がいいのかなというふうに考えられます。
Q.5 17時を過ぎてもなかなか帰ってくれません。どうしたらいいでしょうか?
税務調査当日、税務署の職員の方が17時を過ぎてもなかなか帰ってくれません。どうしたらいいでしょうか、という質問です。税務調査はだいたい15時から16時には職員の方が帰られるのが一般的です。
私が若い頃にやってしまった失敗談ですけど、名義預金の議論で長引いてしまって18時ぐらいになってしまったということがありました。
後から先輩に相談したら、長引くようであれば遅くとも17時もしくは18時ぐらいには終わってもらうようにお願いしたらどうか、というふうに言われました。仕方なく時間が伸びてしまうのはしょうがないかもしれませんが、お客様の体力と相談しながら、そんなに遅くなりすぎるのもいかがかなというのがあります。ぜひ税務署の方とお話してみてもいいのかなというふうに反省しているところでございます。
Q.6 税務署の方には親切に対応した方がいいでしょうか?
親切に対応したからといって税金が安くなる、ということはありません。よくあるのは、何かお茶菓子を出した方がいいんじゃないんですかとか、っていう質問はあります。コーヒーやお茶の飲み物については出していただいても特に問題はありませんが、食べ物については税務署の方は手は出しませんので食べ物は出さなくても差し支えありません。
お昼の食事を出してももいいですかっていう方いらっしゃいますけども、お昼の時間は必ず職員の方は1回御自宅でますので、お昼は用意しなくても大丈夫とお答えしています。
Q.7 調査の時に財産を隠してもばれないでしょうか?
調査のときに財産を隠してもバレないでしょうかという質問です。これは、バレると思っていただいた方がいいです。バレると言ったらちょっと語弊がありますけども、調査官の方は税金のプロですから、ある程度目星をつけて調査にやってきます。事前の調査もちゃんとやっているのでほぼほぼわかると思っていただいて対応した方が、加算税が重くならないという点でもよろしいかと思います。